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群青色の探偵【男は今日も行く】

 投稿者:ワンダフル太郎  投稿日:2014年 3月14日(金)20時55分15秒
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  ジリリリリリ!!
ああもう…うっとうしいな…警察に通報しようかな。あ、相手も警察か。
頭の中でそんなことを繰り返しながら眠そうな顔で群青は受話器を取った。
どうせ一合のヤツだろう。
『この電話番号は現在、使われ…』
『うーん?おかしいわね…この番号の筈なのに…』
『もしかしてご依頼ですか!?すいません!配線が少し故障してたようで』
『ああ、紅太?』
『なんだ…お前か…』
『また家追い出されちゃった』
『またか!いい加減ちゃんとした職業につけっつーの!』
『訳の分からない探偵業やってるアンタに言われたくないわよ!』
群青は何も言い返せず、ただ受話器を強く握りしめることしかできなかった。
『今そっち向かってるからよろしくー』
『はあ!?』ブチッ!!
栞のヤツ…
俺の年の離れた妹が今、電話を掛けてきた栞だ。
ミステリー作家を目指しているらしいが、高校を中退してアルバイトを繰り返す日々を送る
ヤツのことなど知ったことではないが。
ああもう…折角寝ていたのに起こされてしまった。
群青はコートを着て気まぐれにチャリンコで街へ乗り出した。


 
 
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