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群青色の探偵【転がる事件】

 投稿者:ワンダフル太郎  投稿日:2014年 3月14日(金)23時20分51秒
返信・引用
  「ああ…寒い。」
腕時計の針は午前8時を指していた。
こんな早朝に独りでうろついてる自分が恥ずかしくなってきたところだ。
そして群青は眠気覚ましに事件現場の高層ビルへ向かった。
野次馬はもう居なくなって、いつもの錆びれた住宅街の落ち着きを取り戻していた。
「ああ!群青さん!探しましたよ!!」
「そのわりに電話の一つも掛かってきませんでしたがね。」
「それで、何でまたここへ?」
またも一合は群青の声をスルーした。
「分かったんですよ。犯人が。」
「ええええ!?早すぎじゃないですか!?」
「大体、僕のところに電話が掛かってきたのが6時30分ぐらいですかね。
そして死亡推定時刻が11時47分前後。つまり、事件発生から発覚まで長い時間があるんです。」
「ふむふむ。」
当然のことをどや顔で語る群青。呆れ半ばで頷く一合。そして後ろからスッと現れた栞。
「うおっ!!もしかして、栞さんですか!お兄さんからお話をうか…」
群青は一合の口を塞ぎ人差し指を立て口元に当てた。
何故なら一合の言うお話とは群青の栞に対する愚痴だからである。
華奢な身体をしている栞だが、
この世界中のほとんどの武術を知り尽くしている。(Wikipediaの記事を読んでいたらいつの間にかできた。)
あまり下手なことを一合に言われたら、たまったもんじゃない。
「お兄ちゃん、推理に水差しちゃったかな?」
「大丈夫だ。俺の推理はもう終わった。」
「・・・」
あまりの静けさに通行人の屁の音が聞こえた。
「え?どういうことですか?」
「今屁をしたのは私じゃなくてあの茶色のジャンパーを来たちゃらついた男だ!」
「でも確かに『分かったんですよ。犯人が。』って言ってたじゃないですか!!」
「あれは嘘だ。」


 
 

群青色の探偵【男は今日も行く】

 投稿者:ワンダフル太郎  投稿日:2014年 3月14日(金)20時55分15秒
返信・引用
  ジリリリリリ!!
ああもう…うっとうしいな…警察に通報しようかな。あ、相手も警察か。
頭の中でそんなことを繰り返しながら眠そうな顔で群青は受話器を取った。
どうせ一合のヤツだろう。
『この電話番号は現在、使われ…』
『うーん?おかしいわね…この番号の筈なのに…』
『もしかしてご依頼ですか!?すいません!配線が少し故障してたようで』
『ああ、紅太?』
『なんだ…お前か…』
『また家追い出されちゃった』
『またか!いい加減ちゃんとした職業につけっつーの!』
『訳の分からない探偵業やってるアンタに言われたくないわよ!』
群青は何も言い返せず、ただ受話器を強く握りしめることしかできなかった。
『今そっち向かってるからよろしくー』
『はあ!?』ブチッ!!
栞のヤツ…
俺の年の離れた妹が今、電話を掛けてきた栞だ。
ミステリー作家を目指しているらしいが、高校を中退してアルバイトを繰り返す日々を送る
ヤツのことなど知ったことではないが。
ああもう…折角寝ていたのに起こされてしまった。
群青はコートを着て気まぐれにチャリンコで街へ乗り出した。


 

群青色の探偵 捕捉

 投稿者:ワンダフル太郎  投稿日:2014年 3月14日(金)18時48分28秒
返信・引用
  名前の読み仮名
群青 紅太 グンジョウ コウタ
一合 充 イチアイ ミツル
東 西和 アズマ ニシカズ
 

群青色の探偵【青い情熱】

 投稿者:ワンダフル太郎  投稿日:2014年 3月14日(金)18時43分37秒
返信・引用
  群青は目の前の髭面のおっさんの死体に手を合わせ、渋々捜査を始めた。
「事件…?の詳しい内容を教えてください、」
「えーっと…被害者は」
「知ってますよ!さっき言っていたじゃないですか!しかも被害者って決まった訳じゃ…」
男は群青の声をスルーし淡々と喋り続けた。
「死亡推定時刻は夜の11時47分前後。死因は頭部外傷による出血死と見られます。」
「随分時刻が正確に分かっていますね。」
「ええ、腕時計が落ちたときの衝撃で止まっていたので。」
ああ、2時間サスペンスでよくあるパターンだな。と群青は思いながら会話を続けた。
「それで殺人の可能性はあるんですか?」
男はどや顔で首を横に振った。
「いや、そんな自信満々な顔で否定されても…」
結局事件性ゼロのただの自殺だろう。早く帰って三度寝したいのに…ここは上手く言って抜け出そう。
「群青さん、今鑑識から連絡があったんですが、被害者の部屋から遺書が見つかったそうですよ、
まあ、偽装された可能性も…」
「ありませんよ!」
本日の三度寝決定。
この男…「一合 充」には付き合ってられないな。
一課の刑事とは思えない低い知能である。
群青はポケットに手を突っ込み、あくびをしながらタクシーに乗って帰っていった。
「ああ!群青さーん!!待ってくださいよー!!」

 

群青色の探偵【憂鬱な日曜日】

 投稿者:ワンダフル太郎  投稿日:2014年 3月13日(木)21時19分59秒
返信・引用
  「全く…探偵にだってONとOFFもあるってことを解っ」
「それで事件の概要何ですが…死亡者はこの会社の社長の東 西和。死因は自室
から飛び降りて…」
「どう考えても自殺じゃないですか!よく『大変です!殺人が起きました!!』なんて電話を
かけてこられますね!!」
ああ、全く、せっかくの日曜日がこの男のせいで台無しだ…
うちの事務所は週休2日制だと何度も言っているのだが…
大体、俺を呼ぶ必要が分からない。離婚調査でも大した実績もあげていない俺より
警察様の方がよっぽど優秀ではないだろうか?
「頼みますよ~群青さ~ん、この事件何とか殺人にできないですかね?」
「出来るわけ無いでしょう!33分も持ちませんよ!!」
「『殺人事件を探偵に解いてもらおうキャンペーン』を今警視庁で実施していてですね、
あと三件で全員の警官に特製のハンカチが配られるんですよ!お願いします!!」
この国の警察はどうかしているのではないか?そんな不謹慎この上極まりないキャンペーン
を実施する国は今までもこれからも無いだろう。大体、そんなハンカチ要るか?
「あ、ここらで自己紹介しときます?」
誰にだ?この男には常人には見えない向こう側の世界が見えているらしい。
どうも。俺の名前は群青 紅太。群青探偵事務所所長の群青だ。
 

群青色の探偵【サスペンスは突然に】

 投稿者:ワンダフル太郎  投稿日:2014年 3月13日(木)20時30分30秒
返信・引用
  「約束は…必ず守ってくれるんだろうな、」
「もちろん。」
高層ビルの一室で髭面のおっさんと、これまた髭面のおっさんがいかにもこれから
殺しが起きそうな(というか起きるのだが)怪しい会話を交わしていた。
「しかし…」
「君はまだ何か不満があるのかね…」
髭面のおっさんAが少し機嫌の悪そうな声でそう言った。
「俺はお前に金も、地位も、おまけにこの会社までやったじゃないか!」
「秘密の為なら何でもやると言ったのはあなたの方でしょう?」
「確かにそうは言ったが…まあいい、何が欲しい?」
髭面のおっさんAは先程までの怒った声とは変わり、急に冷静な声で
誕生日を控える子供にプレゼントを選ばせる父親の様な台詞を放った。
この時、彼の心の中では計画の実行が決まっていた。
 

第二章『事件~一ノ刻~』(5)

 投稿者:ユオ  投稿日:2013年 8月10日(土)02時08分39秒
返信・引用 編集済
  ~2010年11月27日午後13時00分 鈴紅斧市 鈴紅斧町 零次と朱莉の自宅・アパート前~

自宅に戻り昼食を済ました零次と朱莉
今日は特に出かける用事も無かったが昼食を作っている時に朱莉が
食材が無くなりそうだから買い物に行こうと言い出し、買い物に行く事になった
「よし、忘れ物は無いか?」
「うん大丈夫だよお兄ちゃん」
そして2人は何時も買い物をしているスーパーに向け歩き出した

スーパーに向かう道中は軽い散歩気分も交えつつ
零次と朱莉は何事も無く無事にスーパーへと辿り着いた
カートを1台持って来てそこに籠を一緒に乗せると店の中に入って行った
「今日は何を買うんだ?」
「何時も通り3日分ぐらいの食材とそれとは別で今日の晩御飯の食材」
何時も通りの買い物メニューなので零次はそれ以上は聞かなかった
「お兄ちゃん何か食べたい物ある?」
「そうだなぁ・・・朱莉の料理はみんな美味しいからな、迷うなぁ」
頭に真っ先に浮かぶのは自分の好物だったり
朱莉の好物だったり、零次は唸って悩む
悩みながら歩いているとカゴ持った女性にぶつかってしまう零次
「あっ・・・ごめんなさい、前見てなくて・・・」
「いえこちらこそ・・・あっあなた達は・・・あの時匿ってくれた人達」
何と零次がぶつかった相手は龍園美雪だった
スーパーで再会出来るとは思っても見なかった
零次と朱莉は驚く、美雪も驚いている
「買い物ですか?、美雪さん」
「えぇ、知り合いと一緒に住んでるんだけど、食材が無くなっちゃってね、あっ・・・何て呼べば?」
「俺は霧島零次、零次って呼んでくれて良いですよ」
「私は斉藤朱莉だよ、朱莉って呼んでください」
美雪は名前を教えてもらって喜んでいるようだ
確かに美雪の言うとおり2人分の食材がカゴに入っている
和食、洋食、中華といろいろ作れるみたいだがどれも栄養バランスを考えてある
「ホントにありがとね零次君、朱莉ちゃん」
スーパーで零次と朱莉、美雪が買い物をしていた頃~

~2010年11月27日午後12時30分 鈴紅斧市 某所 美雪と根山のアジト~

美雪が買い物に行った為、根山は1人で回収したデータディスクの再チェックをしていた
「ふむ・・・何度調べてもやはり壊れた所は見れないか・・・しかし」
根山が1人で調べていて分かった事が1つだけあった
「どうしてファイルの中身だけ被害があるんだ?」
普通データの大部分が破損するようなら
ファイルを開く事自体出来ないはず、根山はそう考えた
しかし回収したデータディスクはファイルは無事で
どのファイルも中身だけが破損して8割が見れない状態だ
「もしかしてこのファイル・・・壊れたように見えるデータに秘密があるのか?」
もしそうだとすれば中身だけ被害がある事にも
根山は納得が行った、しかし謎が多すぎて解読も出来そうにない
「組み換えしないと理解出来そうにも無いな・・・誰か得意な者が居れば別だが・・・」
どれだけ探しても根山が記憶している中にはとてもじゃないが
そんな事が可能な人物は居なかった、機械に強い友人は何人も居るがそれだけではダメである
このような厄介な事をしてカモフラージュした上で更にバラバラにしてある
当然何か決まった法則もあるだろう、そうだとすればセキュリティ関係にも強くなければ
ロクに見る事も出来ないに違いないと思った根山
「旦那様に伺ってみるか・・・誰かご友人で出来る人が居るかもしれない」

製作中
 

第二章『事件~一ノ刻~』(5)

 投稿者:ユオ  投稿日:2013年 6月27日(木)23時21分34秒
返信・引用 編集済
  ~2010年11月27日午後13時00分 鈴紅斧市 鈴紅斧町 零次と朱莉の自宅・アパート前~

自宅に戻り昼食を済ました零次と朱莉
今日は特に出かける用事も無かったが昼食を作っている時に朱莉が
食材が無くなりそうだから買い物に行こうと言い出し、買い物に行く事になった
「よし、忘れ物は無いか?」
「うん大丈夫だよお兄ちゃん」
そして2人は何時も買い物をしているスーパーに向け歩き出した

スーパーに向かう道中は軽い散歩気分も交えつつ
零次と朱莉は何事も無く無事にスーパーへと辿り着いた
カートを1台持って来てそこに籠を一緒に乗せると店の中に入って行った
「今日は何を買うんだ?」
「何時も通り3日分ぐらいの食材とそれとは別で今日の晩御飯の食材」
何時も通りの買い物メニューなので零次はそれ以上は聞かなかった
「お兄ちゃん何か食べたい物ある?」
「そうだなぁ・・・朱莉の料理はみんな美味しいからな、迷うなぁ」
頭に真っ先に浮かぶのは自分の好物だったり
朱莉の好物だったり、零次は唸って悩む
悩みながら歩いているとカゴ持った女性にぶつかってしまう零次
「あっ・・・ごめんなさい、前見てなくて・・・」
「いえこちらこそ・・・あっあなた達は・・・あの時匿ってくれた人達」
何と零次がぶつかった相手は龍園美雪だった
スーパーで再会出来るとは思っても見なかった
零次と朱莉は驚く、美雪も驚いている
「買い物ですか?、美雪さん」
「えぇ、知り合いと一緒に住んでるんだけど、食材が無くなっちゃってね、あっ・・・何て呼べば?」
「俺は霧島零次、零次って呼んでくれて良いですよ」
「私は斉藤朱莉だよ、朱莉って呼んでください」
美雪は名前を教えてもらって喜んでいるようだ
確かに美雪の言うとおり2人分の食材がカゴに入っている
和食、洋食、中華といろいろ作れるみたいだがどれも栄養バランスを考えてある
「ホントにありがとね零次君、朱莉ちゃん」
スーパーで零次と朱莉、美雪が買い物をしていた頃~

~2010年11月27日午後12時30分 鈴紅斧市 某所 美雪と根山のアジト~

美雪が買い物に行った為、根山は1人で回収したデータディスクの再チェックをしていた
「ふむ・・・何度調べてもやはり壊れた所は見れないか・・・しかし」
根山が1人で調べていて分かった事が1つだけあった
「どうしてファイルの中身だけ被害があるんだ?」
普通データの大部分が破損するようなら
ファイルを開く事自体出来ないはず、根山はそう考えた
しかし回収したデータディスクはファイルは無事で
どのファイルも中身だけが破損して8割が見れない状態だ
「もしかしてこのファイル・・・壊れたように見えるデータに秘密があるのか?」
もしそうだとすれば中身だけ被害がある事にも
根山は納得が行った、しかし謎が多すぎて解読も出来そうにない
「組み換えしないと理解出来そうにも無いな・・・誰か得意な者が居れば別だが・・・」

製作途中
 

第二章『事件~一ノ刻~』(5)

 投稿者:ユオ  投稿日:2012年 2月21日(火)02時11分31秒
返信・引用 編集済
  ~2010年11月27日午後13時00分 鈴紅斧市 鈴紅斧町 零次と朱莉の自宅・アパート前~

自宅に戻り昼食を済ました零次と朱莉
今日は特に出かける用事も無かったが昼食を作っている時に朱莉が
食材が無くなりそうだから買い物に行こうと言い出し、買い物に行く事になった
「よし、忘れ物は無いか?」
「うん大丈夫だよお兄ちゃん」
そして2人は何時も買い物をしているスーパーに向け歩き出した

スーパーに向かう道中は軽い散歩気分も交えつつ
零次と朱莉は何事も無く無事にスーパーへと辿り着いた
カートを1台持って来てそこに籠を一緒に乗せると店の中に入って行った
「今日は何を買うんだ?」
「何時も通り3日分ぐらいの食材とそれとは別で今日の晩御飯の食材」
何時も通りの買い物メニューなので零次はそれ以上は聞かなかった
「お兄ちゃん何か食べたい物ある?」
「そうだなぁ・・・朱莉の料理はみんな美味しいからな、迷うなぁ」
頭に真っ先に浮かぶのは自分の好物だったり
朱莉の好物だったり、零次は唸って悩む
悩みながら歩いているとカゴ持った女性にぶつかってしまう零次
「あっ・・・ごめんなさい、前見てなくて・・・」
「いえこちらこそ・・・あっあなた達は・・・あの時匿ってくれた人達」
何と零次がぶつかった相手は龍園美雪だった
スーパーで再会出来るとは思っても見なかった
零次と朱莉は驚く、美雪も驚いている
「買い物ですか?、美雪さん」
「えぇ、知り合いと一緒に住んでるんだけど、食材が無くなっちゃってね、あっ・・・何て呼べば?」
「俺は霧島零次、零次って呼んでくれて良いですよ」
「私は斉藤朱莉だよ、朱莉って呼んでください」
美雪は名前を教えてもらって喜んでいるようだ
確かに美雪の言うとおり2人分の食材がカゴに入っている
和食、洋食、中華といろいろ作れるみたいだがどれも栄養バランスを考えてある

製作途中
 

第二章『事件~一ノ刻~』(4)

 投稿者:ユオ  投稿日:2012年 2月13日(月)03時06分13秒
返信・引用 編集済
  ~2010年11月27日午前10時32分鈴紅斧市鈴紅斧町とある民家の前~

根山と美雪は美雪の父の友達が住んでいるという鈴紅斧町までやって来ていた
「ねぇ根山、父さんの友達が住んでる家はここなの?」
「あぁ、旦那様からはそう聞いているが・・・あまり気は進まないが無理矢理進入するしかないな」
2人の目の前にある民家、表札には武藤と書いてあった
ここは昨日射殺された武藤正弘の自宅だった
昨日ここに尋ねて情報を集めようとした2人だが
武藤正弘が死んだニュースを見て再び振り出しに戻ってしまった
だが家に行けば何かあるかも知れないと美雪が言い出した為ここに来ていた
玄関を確認した所何故か鍵がかかっていなかったので2人はすんなりと家に入れた
「警察が入る前みたいだね、荒らされたような後も誰か来た様子も無いね」
「そうだな・・・よし、美雪は1階で情報になりそうな物を探してくれ、私は2階を調べる」
黙って頷いた美雪はそのままリビングで捜索を開始
根山は2階行き武藤正弘の自室を捜索し始める

2階にやって来た根山、1つ1つ部屋を調べ武藤正弘の自室を発見し
中に入ってとりあえずPCを調べる事を最後にして資料が入った机の引き出しを見ていた
「・・・どうもおかしい」
家に入った瞬間から根山は2つ納得がいかない事があった
1つは鍵が開きっぱなしなのと、もう1つはタナトスの人間が武藤を殺したのであれば
十中八九・・・口封じと組織に関わる物を武藤から全て奪う為・・・
そのはずなのに自宅には誰も来た形跡が無い、警察が来てない事自体はまだ分からなくもないが
組織の人間どころか恐らくこの自宅には武藤が出て行ってから誰も入っていない
「計画に関する物より大事な物でもあるというのか?」
組織に関係しそうなファイルや資料を持って来たカバンに入れた根山は
PCからハードディスクを取り出すと同じくカバンに入れた
「こんな所か・・・」
自分が来た痕跡を全て消すと根山は美雪が居る1階に下りた

1階のリビングでお互いが集めた情報を話す美雪と根山
「私はこの資料が詰まったアタッシュケースと電話帳よ」
「武藤の自室でPCのハードディスクと資料だな」
思ったより組織に繋がりそうな情報があった
美雪もこれはおかしいと思ったが口には出さなかった
「とりあえず帰ろうよ、これ以上ここに留まると危ない」
「そうだな・・・早くアジトに帰るか」
根山と美雪は自分達が来た痕跡を全て消すと
急いでここまで乗って来た車に乗り走り出した

走る車の中、美雪が根山もおかしいと思った事を話し出した
「やっぱり変だよ、鍵はまぁ武藤がかけ忘れたとしても組織の人間が来てないのは・・・」
「確かにそうだ・・・武藤の自室も別の人間が入った様子は無かった」
考えれば考えるほど謎が多くなる
武藤を殺したのが組織なら口封じが目的のはずなのに
何故自宅に来ていないのか?、仮に来ていたとしても
資料には手を付けてないしPCにも手は付けられていない
「まさか・・・私達が止めようとしてる計画よりも重要な事がある・・・とか?」
「組織が自宅に来ていないとなると・・・可能性はあるな」
「それに・・・前にも言ったけど手に入る情報の量が多すぎると私は思う」
確かに美雪の言う通り大事な事があった
それは”情報の量“だ、世界の主要箇所を全て同時攻撃するとなれば
大量の兵器にそれらを動かす人員が必要になる
当然それだけ情報が外に洩れていれば守りを固められ
最悪攻撃をするタナトスの組織そのものを潰しにかかられるかも知れない
タナトスもそれを分かっているはず・・・なら尚更に美雪達や他にもタナトスを止めようと
動いている組織が掴んでいる”情報の量が“多すぎるのだ
「なら美雪は主要箇所破壊の計画は別の計画のカモフラージュの嘘計画だと?」
「私はそう思うよ、じゃなきゃ・・・手に入る情報の量が変だもの」
美雪の考え通りだとすれば、タナトスの人間が武藤を殺した上で家に来なかった事にも説明が付く
嘘計画であれば武藤の家にある主要箇所を破壊する計画の情報は”ゴミ“でしかない
「確かに怪しいな・・・なら美雪の考え通りにそっち方面でも情報を集め直そう」
「じゃアジトに戻ったらアメリカの仲間にも連絡するわ」
それから根山は黙々とアジトに向けて車を走らせる
美雪はアメリカに居る別の仲間に連絡をする為に準備を始めた
根山と美雪はアメリカに本拠地がある世界中を脅かす脅威から世界を守る為に
影で動き続けている組織フリーダムに所属している構成員だ
創設者は美雪の祖父で龍園光蔵(こうぞう)、そして今現在のフリーダムを束ねているリーダーは
美雪の父で龍園光一(こういち)だ、根山は龍園家の執事もやっているが
主にフリーダムでの活動をメインにしている

アジトに帰って来た美雪と根山は早速手早にアメリカへ連絡を取った後
武藤の自宅で集めた情報を整理しながら、次にどう動くか話し合っていた
「どうする?、日本で協力を仰げそうな所なんて無いし・・・」
「フリーダムもアメリカでの活動があるからな・・・物資以外の援助は期待出来そうにないな」
日本での活動は本来武藤と接触し情報を得るだけだった
だが別の可能性が強く出て来た為にリーダーの光一にも許可を貰い
ある程度に情報が集まるまで日本に留まる事になった美雪と根山
根山の言った通りフリーダムは現在アメリカをメインに活動している為
日本に増員を送る余裕が無い、精々物資の援助程度しか出来ない
「仕方ない・・・情報を集めつつ、日本で活動し易くする為にしばらくは一般人として生活しよう」
「分かった、それしか出来る事なさそうだし・・・」
美雪と根山は一般人として溶け込む事を決めた
そうすれば日本での活動がし易くなるからだ
「根山はどうする?、私はアルバイトしようと思うんだけど・・・」
「そうだな、アジトに戻る途中でビルの警備員の募集広告を見つけた、そこに行ってみようと思う」
美雪は町でアルバイト、根山はビルの警備員となるべく面接を受ける事にした
車でアジトに戻る途中で実は美雪もアルバイトの目星を付けていた
恐らくそこに面接へ行く事になるだろう
 

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